神社と日本酒

聖地巡盃コラム 第三講

酒造りの神様

酒造りの神様

前講で、さまざまな神様をご紹介しました。

それでは、酒の神様とはいったいどれ?酒蔵はそれぞれに地元の神様を信仰しているの?となりますよね。ご存知の方も多いかと思いますが……。

酒蔵を訪ねてみると、必ず何カ所かに神棚が祀られ、神社のお札が貼られています。"神頼み"で醸しているわけではありませんが、とてもデリケートな微生物、菌を相手に仕事をしているのですから、どんなに気を配っていても、何が起るか分かりません。

特に、衛生上、清潔を保つのがとても大変な木桶造りが当たり前だった頃などは、最後の最後まで、自分の狙った酒になるのか、心配は尽きなかったそうです。

何本もの仕込みを失敗してしまうと、大枚をかけて仕入れた原料は無駄になり、来年暮らすお金はない……、ということになる。杜氏は失敗したと気づいた時にいつでも逃げられるよう、常に枕元に衣類や草履を置いて寝ていたものだとか?

ことの真偽はさておき、タンクがホーローやステンレスになり、麹室の密閉度が上がったとしても、杜氏や蔵人は、最後は神様から力をもらい、おいしいお酒になれと願う、そんな気持ちもあるようです。

特に、鑑評会などのお酒を出品した後などは、いくら自信を持って送り出したとしても、やっぱり神様にすがりたくなる気持ち、誰にも通じるものでしょう。

そこで、お酒の神様となると、松尾大社と大神神社、梅宮大社の3つといわれます。中でも多くの酒蔵で祀っている代表的なところが、松尾大社と大神神社です。

奈良県桜井市にある大神神社は、御神体が背後にそびえる三輪山であり、祀られているのは大物主神です。豊かな杉に包まれた山で、この杉で作った杉玉を持ち帰るか、杉を持ち帰って杉玉を造るなどして軒に吊るす酒造家も多くいます。日本最古の神社ともされます。

京都市西京区の松尾大社は松尾山の麓に鎮座し、大山咋神と市杵島姫命を祀っています。室町時代以降、日本第一の酒造神として信仰され、松尾大社のご分霊を勤請して現在では全国で130あるとも言われる松尾神社が造られました。

 

次回からは、松尾大社の方にお話を伺い、2回に渡って神社とお酒の深い関わりをお伝えします。

松尾大社大神神社

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